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菅原道真


「こちふかは にほひおこせよむめのはな 
あるしなしとて はるなわすれそ」
(東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主人なしとて春な忘れそ)
                      「三道真 梅」

これは天下に有名な和歌である。

道真の死後、時平以下何人かが早死にしたり雷に打たれて
死んだりまた世間では日照り長雨が続いたりしたことが、
いつしか菅原道真の霊の仕業ということになり、その怒り
を鎮める意味で後に道真の霊を北野天神に合祀するようになった。
やがて太宰にもその天神が勧請され、数十年後には
道真に対し太政大臣の称号が送られた。

後世道真は学問の神として、全国各地の天神様に受験生の
参詣が絶えないのは、ご承知の通りである。